新ジャンル「難聴女」
http://wwwww.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1180446469/
96 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/05/30(水) 02:58:33.65 ID:pbjne6NbOラッキーなことに、保健室の鍵は開いていた。先生は今頃職員室だろうか?
まぁ、今は先生を気にしてる場合じゃない。
俺は2つの鞄をソファに置き、保健室特有の固いベッドに女を横たえる。
そういえば、と気付けば女はびしょ濡れだ。
まだ春服を着ていたおかげで透けたりはしていないが、それでも濡れたままにしとくのはヤバい。
どうする……どうしよう……?
焦りながらも保健室を探っていると、学校規定のジャージが上下セットで置いてある。
男「よし、これに着替えさせりか」
名案だとばかりに、女の寝ているベッドに来た。
男シュバババ「着替えさせるから、服脱げるか?」
女シュバババ「分かった。脱ぐから着せて」
男「……は?」
困惑しているにもかかわらず、いきなり上着を脱ぎ出す女。
男「ちょ……待てって!せめて背中向けろ!」
意識が朦朧としているような女は、ブラジャーさえも取ろうとする。
間一髪でそれを止め、女の体を意識しないようにジャージを着せた。
下のジャージは、やむを得ず女に頑張ってもらい、一応着替えはさせることが出来た。
98 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/05/30(水) 03:02:35.18 ID:iFIgEXklO
学校行事で一週間ほど、福祉施設内にある小さな喫茶店のウエイターやった事あるんだけど、ネイティブな手話はホントにシュババババッって感じだったなw
あと健常者にごく身近な人にネイティブが居るとかでない限りネイティブの手話は使えないらしい。
108 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/05/30(水) 03:24:52.11 ID:pbjne6NbO
大丈夫、次ぐらいから明るくなる。
未だに高鳴ってる胸の鼓動をどうにかして押さえ、女に話を切り出す。
男 シュバババッバ「一体何があったか、教えてくれるよな?」
女 シュバババ「どうしても、言わなきゃダメ……?」
男 シュバババ ババ「それじゃ、イエスかノーかで答えてくれ。それで良いか?」
女はコクン、と頷いてくれた。
男 シュバババ「制服が塗れていたのは、掃除の時間だったからか?」
女 コクン
男 シュバババ「でも、女は掃除当番じゃない、そうだよな」
女 ……コクン
男 シュバババ「誰かに強要されて、仕方なく、やらされたのか?」
女 シュババ「男……それは卑怯な問いかけだわ」
男 シュバババ「……ごめん。分かっている。でも、最後の質問だから、これには答えてくれ」
男 シュバババ「嫌 が ら せ を 受 け た 、 と 思 っ た か ?」
女 ……………………コクン。
男 シュバババ「よし、明日は大事をとって休め。良いな、絶対に来ちゃダメだからな」
女は、不承不承といった様子ながらも頷いてくれた。
話が終わった瞬間、保健室の女先生が入ってきた。帰り支度を済ませ、簡単な言い訳をして女を先生の車で送ってもらえるようにし、保健室を去った。
111 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/05/30(水) 03:35:05.55 ID:nYY5srMWO
続きwktk
113 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/05/30(水) 03:36:38.23 ID:wpKtqo+FO
男 (やべぇ…テストわかんねぇwwww女に手話で答え聞けばいいんじゃねぇかwwww)
女 カキカキ…
男 シュバババババ…(赤点取りそうだから答え教えて!)
女 シュバババババ…(先生に怒られちゃうよ><)
男 シュバババババ…(大丈夫、先生は手話わからないからww少しだけ教えてwwww)
先生 「男〜」
男 「はい?」
先生 シュバババババ…(答え聞くなよwwwwお前追試なwwww)
男 /(^0^)\
女 シュバババババ…(男…テラワロスwwwwwwwwwwww)
114 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/05/30(水) 03:39:54.84 ID:EoDoW0c3O
>>113
先生テラシュババフイタwww
115 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/05/30(水) 03:49:05.67 ID:2tWmcPI90
友「お、俺、女さんと友達になりたいです!」
男 シュバババババ (友がお前と友達になりたいですってさ)
女 シュバババババ (お前みたいなクセェ男となんて私の鼻が潰れても勘弁です)
友「男ー!女さん、なんて?なんて?」
男「え、あ・・・こちらこそ、よろしくだってさ・・・」
女 シュバババババ (あと、追加で・・・お前、童貞だろ?童貞が移るから近寄るなって)
男「ア、アハハ」
友「女さん、何か面白いこと言ったのか?教えてくれー」
女 ニコッ
116 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/05/30(水) 03:49:45.77 ID:B2bhI26yO
>>113
せんせ〜wwww
117 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[sage] 投稿日:2007/05/30(水) 03:50:11.25 ID:kmbq2fmn0
>>115
黒いwww
118 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/05/30(水) 03:50:43.80 ID:pbjne6NbO
翌日
今日、女が休む、ということが職員室に行っていた委員長の口によって、クラス全員が知ることとなる。
男子「あれ?女は休みか〜」「まぁ、なんか途中からずっと暗かったしなぁ」「どんな美人でも、あんな暗い奴はお断りだわwww」
女子「ちょっとやりすぎじゃない?w」「ふん、清々したぐらいよwww」「確かにウザかったもんねー!www」
ガタッ!!
いつにもまして賑やかな朝の喧騒をぶち壊すほどの大きな音が、教室に留まらず廊下にまで響く。
その扉には、たった一人でそびえ立つ男の姿。
男「……お前ら、恥ずかしくないのかよ」
男子「な、なんのことだよ!急にびっくりするじゃないか!!」
男「女のことだ!!!」
空気が振動するかのような大声に、声を出した男子は竦みあがる。
男「男子共!お前らが女に抱いてる感情は何なんだ!同情か?興味本位か?」
男子A「ちがっ……珍しいとは思ったけど、一クラスメートとして……」
男「違うな!!難聴である女を、それだけで自らが優位だと信じ、見下す根性があることを自覚しろ!女が綺麗だからといって、自分のものにしようとした下心を認識しろ!!」
120 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/05/30(水) 03:51:18.14 ID:B2bhI26yO
>>115
なんという悪魔wwwww
121 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/05/30(水) 03:54:53.32 ID:nYY5srMWO
男かっこよす
続きwktk
122 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/05/30(水) 03:57:16.15 ID:+OirPxBs0
A子 「なんなの!?この女!どういう関係!?」
女 シュバババババ(ちょっと!男君!どういうこと!?)
男 「いや…あの…」シュバババ(頼む!女!この場は妹ってことにしておいてくれ!)
女 シュババババ(何よそれ!納得いかないわ!)
先生 「!」シュラバババババ!!
123 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/05/30(水) 04:02:32.15 ID:sCZr1R2x0
>>122 ちょwwww先生wwwだれが上手いこと言えとwwww
124 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/05/30(水) 04:06:33.90 ID:pM4U4cWn0
>>123
で気づいたwwww
125 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/05/30(水) 04:06:52.63 ID:pbjne6NbO
男子B「確かにそうかもしれない。けど、それでも、女の力になりたいと思ったことも確かだ!」
男「ならば何故助けない!休ませることだって、気兼ねなく学校生活を送れるようにすることだって、女の助けになったんだ!そんなことも分からず、笑顔を与えてくれる存在から変わった瞬間に見放す、お前らの心はどうなってるんだ!」
男子達は、誰も、何も、言い返さない。
本音の部分を突かれたから。自分たちは、見放してしまったから。
男「そして女子達!!」
標的が自分たちに変わったと恐怖し、動き出す女子数名。それは、間違いなく女を虐めた張本人たちだった。
しかし、諦めが悪いのか、一向に前に出てこない。
男「女に酷いことをしたんだろう!」
心の黒い部分を突き刺され、暗い顔になる。
男「女は!友達になれると信じていたんだぞ!!お前たちは女の想いを踏みにじったんだ…その罪の重さを知れっ!!」
シュッ
シュバババ!!
……ドサッ
女子達のグループに一気に突っ込んだかと思うと、心と体、両方の痛みにすすり泣く女子達が居た。
127 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/05/30(水) 04:08:58.88 ID:4FwZR1iq0
>シュッ
>シュバババ!!
>……ドサッ
>女子達のグループに一気に突っ込んだかと思うと、心と体、両方の痛みにすすり泣く女子達が居た。
物理的に突っ込んだのか?落ち着けKOOLになれよ男さん
128 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/05/30(水) 04:09:23.85 ID:nYY5srMWO
先生wwwww
129 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/05/30(水) 04:11:44.31 ID:sCZr1R2x0
wktkが止まらない
132 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/05/30(水) 04:19:07.02 ID:Iz/+2V8Z0
新ジャンル「シュバババ」
133 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/05/30(水) 04:20:46.53 ID:4FwZR1iq0
あーダメだ、「その罪の重さを知れッ!」とか言いながら
南斗聖拳ッ!! シュバババッ!! って女子のグループに突進する男しか浮かばなくなった
134 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/05/30(水) 04:21:37.22 ID:pbjne6NbO
全てが終わり、静寂に占拠されていた教室に入ろうと、扉の前に立つ女が現れた。
男 シュバババッ「なんで来たんだ!?」
女 シュバババ「私、皆に言いたいことがあったの」
女先生「ウチも付いとる。安心せぇ」
そうしてる間に、女はスケッチブックを取り出した。
『私は、難聴だけれど、皆と一緒に、同等に、楽しく、学校生活を送りたいです』
女子達は、我先にと女のもとに走り、涙を隠さず謝った。言葉が聞こえづらいはずの女にも、その心が届いたのか、もらい泣きしだしてしまった。
そして、男子達は、その場で頭を垂れて謝った。自らの行いを悔い改めると言って。
女は、その男子たちに向かって頷くと、女子達を女先生に引き継ぎ、男のもとへ駆け寄った。
そして
女 シュバババ「ありがとう。大好きだよ!」
男にしか見えないようにメッセージを送ると、男の胸に抱きついた。
135 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/05/30(水) 04:26:52.83 ID:sCZr1R2x0
>>134 GJ 感動した
136 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/05/30(水) 04:27:17.85 ID:D+6SvF3G0
>>134
全俺が泣いた
137 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/05/30(水) 04:27:41.54 ID:wpKtqo+FO
>>134
先生は関西人だったのかwwww
138 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/05/30(水) 04:29:36.54 ID:pbjne6NbO
これで、俺の物語はおしまいです。
見てくれた人 ありがとう。
少しでも楽しんでもらえたなら本望です。
貶してくれた人 ありがとう。
そして、ごめんなさい。でも、書き切れて、嬉しかったんです。この気持ちをわすれず、これからも精進したいと思う。
批判してくれた人 ありがとう。
間違ってるかもしんないけど、俺はこういった物語を描いた。不謹慎だけど、難聴を非難してる訳じゃないことだけでも物語で弁明できていたら嬉しい。
最後にこのスレの皆さん ありがとう。
これは俺が書きたかった物語だから、他の皆さんにも物語は眠ってると思う。
是非、皆さんの物語を片鱗だけでも良いから見てみたい。
色々かんがえたら馬鹿みたいだけど、このスレでこの物語を書けてうれしかった。
嫌悪感を抱いた人には、ごめんなさいと言うほか無い。
けど、このスレに居てくれて、ありがとう。
139 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[sage] 投稿日:2007/05/30(水) 04:30:21.29 ID:nYY5srMWO
砂漠でオアシスに出会った
141 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/05/30(水) 04:32:31.66 ID:sCZr1R2x0
>>138
乙 これで心おきなく寝れるわ
142 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/05/30(水) 04:33:16.10 ID:wpKtqo+FO
>>138
お疲れさま
143 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[sage] 投稿日:2007/05/30(水) 04:33:43.74 ID:kmbq2fmn0
>>138
お疲れさんー 面白かったよノ
144 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/05/30(水) 04:35:33.30 ID:0FISuZkAO
>>138お疲れ様
145 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[sage] 投稿日:2007/05/30(水) 04:37:18.61 ID:+PDYNH1u0
>>138
乙。俺は好きな話だった。
148 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/05/30(水) 04:50:52.51 ID:EbAq+MFW0
>>138
お疲れ様〜
149 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/05/30(水) 04:56:02.34 ID:POB0NqGLO
>>138
おつ
トマソンと少年の話思い出した
150 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/05/30(水) 05:00:51.97 ID:pM4U4cWn0
>>138
乙ですた
いい傾向なんじゃないのかな